はじめまして!Maeyama-Laboです!!
お初にお目にかかります。Maeyama-Labo(福山市立大学の前山総一郎)と申します。これまでも「コミュニティ自治」の推進や組織活性化にむけての活動をしてきましたが、SNS時代の今、より地域の方々、地域の諸組織のお役に立てればとホームページを立ち上げました。そしてそれとおもにブログでの発信をさせていただくことといたしました。なれないところもありますが、どうぞよろしくお願いいたします。
「地域・組織において絆で本当に人と組織を生かす」が自分のミッションと感じて
コミュニティ論(都市社会学)と組織論(組織スタディーズ)に理論と実践でかかわらせていただいてきました。専門の米国の地域コミュニティ(ネイバーフッドカウンシル)や組織(ハウジングオーソリティなど)とやりとりしたり、顔を出させてきてもらっていました。日米ともに、格差拡大、貧困、孤立が深刻化する中で、地域社会において絆をどうつくりあげるか? また、それだけでなく、人が多くの時間を過ごす企業や行政などの「組織」において絆をどうつくりあげるのか? といったことが、21世紀、またポストコロナの時代、とても大切になってきていると感じております。
一見、コミュニティ論と組織論は別のものであるように見えますが、M-Laboの目からすると、地域組織においても、企業など組織においても絆をつくり人を本当に生かすこと(そしてひいてはそれによって組織の本然がいかされること)がとても問われていると感じています。
あ、すみません。つい研究チックなことを言ってしまいましました。職業がら、つい・・・(笑)。
「都市社会実践演習」で、学生さんと学区の方々との熱い交流会!!
本日は、第一回。大学に勤めて、教育に携わり、地域や組織の振興をお手伝いししていることから、とてもうれしい時をいただくことがあります。勤めています福山市立大学でフィールド調査演習授業があります。「都市社会実践演習」という授業です。毎年30名の学生さんを地域コミュニティの現場にお連れし、目で見ていただき、最後に提言をしてもらおうという授業です。(実は、10年前、福山市立大学の大学開設準備でこの名称を提案したのが私でもありました。うれしい。)この講義で30名の学生さんたちが、学生さんと学区の方々との熱い交流会の様子をお伝えしたく思います。
住民ボランティア70人が独居の方や生活弱者を支援する日吉台学区(広島県福山市)
今年も、お世話になっている福山市の「日吉台学区」の大変な取り組みに触れさせていただきました。学区全体で、独居高齢者の方の生活支援や移動支援を、地域に住む60~70人のボランティアの方々が支えられてきている大変な取り組みです。
約7000人の「日吉台学区」は、高度成長時代に開発された斜面住宅地。その時代には、若いファミリーがたくさん住んでいたのですが、今は、そのお子さんたちも大人となり学区から巣立って行かれて、親御さんが70代、80代となったところです。独居の方々が増えられました。そして、2012年にバス会社の倒産を機に、大変なことになりました。かなりの斜面なので、近いとはいえ、繁華街にもゆけず、病院からの帰りに困ってしまった。
そこで、町内会、ボランティアの会、福祉を高める会、民生委員協議会、公民館が一丸となって、自分たちで、独居高齢者の方や生活弱者の方々をおささえ仕様と異なったところでした。
今、それらの方々(学区のまちづくり協議会として一つになって活動)は、市の事業を利用して、マイクロバスを借りて独居の方々を、週2回ほど、それぞれのお宅からピックアップしてスーパーマーケットにお連れしてお買い物を楽しんでいただき、またそののちには拠点(休園中の幼稚園を拠点)にマイクロバスで再度お連れして「昼食会」をされておられます。食事は、ボランティアの方(女性のボランティア20名弱)がつくるおいしいお食事(100円)でおもてなしです。お出かけ支援事業と居場所づくり支援事業などからなるこの活動は「日吉台くらぶ」と命名されています。
(実は、このお話は全米コミュニティ協会(NUSA)のパームスプリングス大会などで何回か報告させていただいたのですが、その都度、米国の参加者の方々が新たな手法と感動されたものです。いわば、世界でも通用する素晴らしい事例ですね。)
コロナ禍で苦心。でも、学生さんたちが深い深い感動を頂いた交流会
でも今年はコロナ禍。高齢者も多い「日吉台くらぶ」。30名の学生さんが押しかけては大きなストレス。そこで、今年は、半分の15人の学生さんが現地を訪れて、半分の15人の学生さんは現地のカメラからのオンラン授業に(次週は、それぞれ交代)。でも、マイクロバスの説明を伺ったり、そして特に交流会になると、高橋公民館長様、中野連合町内会長様などからパワーポイントをもつかってのお話を伺い、素晴らしい活動、さらには現在のお悩みなどなどについて、熱いお話を伺えることとなりました。
学区のお世話役の方々やボランティアの方々が20名ほどご出席くださり、学生さんたちにご自身の肉声でさまざまのお話をくださいました。「この『日吉台くらぶ』は私の生きがいなんです」「会社をリタイヤした今、『ボランティア道』に尽くしたいと励んでいるんです」と。実に、その声と気配に触れるなかで、学生さんたちはこれまでに体験したことのないような深い感動を得ることとなりました。
これまで「なんで町内会などが必要なのですか?」と言っていた学生さんが、人と人の熱い絆に触れた、心を打たれた瞬間でした。コミュニティ論にかかわる私にとって、かけがえのないうれしい時でした。
あ、あと、ここでいただいた感動と学ばせていただいたことは、11月18日の「都市社会実践演習 報告会」で、学生さんたちがワークショップ作業を経て検討しての提言などで、報告予定です。後日それもアップさせていただきたいと思います。
最後に、高橋公民館長様、中野連合町内会長様、永田まちづくり委員会(協議会)会長様、日吉台学区の皆様、本当にありがとうございます。
最初のブログ記事、お読みくださり、本当にありがとうございました。引き続き、ぜひよろしくお願いします。